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これも下町の情景

近所の ばっちゃんが他界した。
半年前から具合が悪く、退院と入院を繰り返していた。

品の良いばっちゃんで、元貿易商であったじっちゃんとの出会いも容易に想像できる、育ちの良いばっちゃんだった。

じっちゃんも入退院を繰り返して老衰しているものの、ばっちゃんのことを愛しており、常にばっちゃんの世話をしていた。

子どもたちは、側におらず、2人暮らしの老夫婦だった。

近所なので 薄ら薄ら感づいていたものの、朝、路地で、じっちゃんの口から「じつは・・・」と聞いたときには、感情が高ぶってしまい、じっちゃんを抱きしめながら泣いてしまった。

抱きしめた じっちゃんの身体もまた、骨だけのような身体つきになっており、「何か有ったら、何でも言ってくれ、何でもやるから。何でもやるから・・・」と繰り返し言いながら、涙が止まらなかった。

一人になってしまう じっちゃん。

これもまた 若い世代が少なくなっている 下町の情景だ。

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コメント

亡くなられたばっちゃん。
以前、オヤジさんに筍を煮ておすそ分けされた方でしょうか。。。
ふと思い出したのですが、違っていたらすみません。。。

オヤジさんは、その場所に住むべき人だったのですね。
下町と言う場所に。
読ませていただいて思ったのです。
オヤジさんが側にいてくれたら・・・
きっとじっちゃんは、一人ではないですよ。

投稿: ar | 2008年7月 6日 (日) 22時22分

★To あーちゃん
昨夜、ばっちゃんのお通夜がありました。
見たことも会ったこともない、息子さん夫婦2組。
じっちゃんは小生に、これからの一人暮らしの料理について相談している位だから、きっと息子さん家族たちは、じっちゃんの傍にはいてくれないんだろうなぁ、と寂しく思った。

投稿: 葛飾のオヤジ | 2008年7月 7日 (月) 05時44分

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